Good Bye,Negative Girl

ガールなんて年齢ではありませんが、日々の備忘録代わりに。

流行り言葉の進化

最近、15歳年下の女の子と飲みに行ったり落語を聴きに行ったりしている。

 

鈴本演芸場に行く前に、アメ横で昼飲みできるところを探していた。ある洋品店前で、褐色の肌の外国人が彼女に近付いてなにかを囁いた。

 

無視して私たちは通り過ぎたが、少し離れたところで「グッドボーイって言われた…」と、わななく彼女。166センチ、モード系ファッション、男性に見える…か???

 

わっはっは。ナンパかねと返すプチ腐ババアな私。「いやいや、にいちゃん洋服見てけよっていう客引きだと思…」。腐ってない若者。

 

あーでもない、こーでもないと、さらにテクテク歩いたところで、若者が「くさあ!」と叫んだ。

 

びっくりして、なにが臭いの? 飲食店はたくさんあるけど、特に臭いは…あ。

 

「草」か…。

 

ネット創成期、「笑」が「藁」になって「w」になった。ネットにおける便所の落書きなんて見ない人たちにまで浸透していった。いまは「草生える」とか「大草原」とか使っているのを見る。「w」が芝生のように見えるかららしい。

 

音で聴く「草あ!」が妙にツボで、とあるネットスラングが市民権を得て進化していく過程を見られて楽しいなあと思った。

 

実は、ある時から自分では使わないようにしている「w」。他人を馬鹿にしたり自分を卑下したりするときに使うものという印象があって、その使い方をしてない「w」にモヤモヤしてしまったから。

 

この「草あ!」も「ふざけんな、この野郎!」の意味で使われているから、私の使い方は間違ってないと妙な確信を得たり 笑。

 

しかし、藁が草になるって若返ってるよね。そのうち花が咲くんじゃないかと期待している。

 

むかっ腹立って「花あ!」。なんだか平和そうじゃないか。

 

ここまで書いてふと思い出した。NHKの「チコちゃんに叱られる!」で、「鼻」は「何故『はな』」なのかという疑問に「鼻=花」「目=芽」「歯=葉」と、昔の人は人間の顔と植物を重ねていたという解説をしていた。

 

「萌え」も「芽生える」も植物に使う言葉。日本人のボキャブラリーセンスは、今も昔も変わらないのかもしれない。