Good Bye,Negative Girl

ガールなんて年齢ではありませんが、日々の備忘録代わりに。

成長物語

3年前に辞めた会社の話。

 

「私はこの人たちの成長物語に使われたくない」と思っていた。

 

そのとき、会社にはまともに就職したことがなく、社会人経験のない人たちに囲まれて疲弊していた。

 

上司たちに気を遣い(遣ってないと思われるぐらい遣っていた)、それとなく教えたりぶつかったりもした(あまりにもキ○ガイじみていたから)。

 

なんとなく、その人たちが軌道に乗り始めた時、それを「自分で見つけた道」だと彼らと彼女たちが思っていることに気づいた。

 

私は、あなたがいま気づいたことを、もっと昔から知っていたんだ。合わせてそれとなく促してきたのに…。

 

そして冒頭の思いに至る。

 

それから考える。

 

「私は成長しているのか?」

 

会社を辞めるしかなかった。周囲にいらだちながら立ち止まっている私。もうそこにいたくなかった。

 

「成長物語に利用されてたまるか」という思い。

 

3年近く経って、幼稚園からの幼なじみから昔の私について聞かされた。

 

私が周囲の人間を「成長物語」の糧にしていたことを聞かされた。

 

あんなにイヤだったことを、私はもう大昔にだれかにしていて、その糧にされてしまった同級生は、私の幼い行いに囚われ20年近く生きていると知った。

 

恥ずかしいと思った。ごめんなさいと思うべきかもしれないが、その前になんて恥ずかしい、浅ましい人間なんだと私を責める波に飲み込まれた。

 

父に話すと「オレだって恥ずかしい思いを何度もしながら生きているんだ。生き恥だ」と言う。

 

それならば、生き恥をさらしていこう。なんて生き恥なんだ。私にはだれをも責める権利はないのだと心に刻むことにした。